忘れられない夏
忘れられない夏
 毎年、夏になると消防団の訓練のひとつのポンプ操法が始まります。
 其の年も訓練が始まりましたが、当番に当たっていた分団が、箕面市でも最も分団員数の少ない分団でしたので最初から少し心配をしていました。
 案の定、選手に選ばれた人のなかに訓練についていくことができない人がでてきました、基本動作が充分にできないので、皆で歩調を合わせて操法を展開していくということがなかなかできませんでした。
 訓練の日程が予定よりも遅れてきますし、応援に来ている他の団員から見ているとどうしてもだらだらした訓練にしか見えませんでした、心配をしたのは周りから段々其の選手に対してきつい言葉が聞かれる中、其の選手が途中で脱落をしてしまわないかということです。
 訓練をする大きな目的が、苦しい訓練を皆でやり遂げて、訓練にあたった分団が達成感から1つにまとまるということなのに、このままいけば逆に彼のせいで訓練が無茶苦茶になったと言い出して分団自身がバラバラになってしまうのではないかと思えることでしたが、任してある以上、団長からとやかく言うこともできません。
 訓練も中盤が過ぎ、そろそろ仕上げにかかろうかという日に訓練に出かけますと、分団長と、担当副団長がなにやら暗い顔で話し合っていたので、いやな予感のまま事情を聞くと、其の選手と朝から連絡が取れないとのことで今日の訓練は中止をしたいとのことでした。
 いやな気分のまま次の訓練日に出かけますと其の選手が参加をしていたのでホッとして訓練を見守っていると前回までの訓練とはあきらかに動きが変わっていました、聞けば訓練をすっぽ抜かして一人で基本動作の練習をしていたのだそうです。
 ほんとうに一人でしていたのか、私の見えないところで皆で訓練をしたのかは判りませんが、豊能支部大会で立派にポンプ操法の披露が終り、私にとりましては1番忘れられない夏になりました。

テーマ:ひとりごと - ジャンル:日記

消防団 | 06:43:57 | Trackback(0) | Comments(0)
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